水不足に苦しんでいる人も

日本は水の消費量が多く、水不足が警告されている。

とはいっても、水の供給は途切れたりしないし生活に支障はないため表面的な危機感を感じている人は少ないでしょう。

しかし世界に目を向けてみると、安全な水が不足している人はなんと10億人に上るといいます。
食料を作るための農業用水や飲み水さえ得られなくなった地域もあります。
砂漠化が進み町や村が機能しなくなり生態系の破壊が起こる地域もあり深刻な状況だといえます。

ウズベキスタンとカザフスタンにまたがるアラル海をご存知でしょうか?
以前は琵琶湖の100倍の面積を持ち世界で4番目に大きな湖でした。
ところが1960年以降、急激に枯渇し面積がなくなり水量も減少し消滅の危機に瀕しています。
塩分濃度が上がりたくさん取れていた魚もそれを機に取れなくなりました。
蒸発し残った塩分が風で飛ばされてしまい付近の植物も育たなくなり、さらに人体にも影響を及ぼしています。

今後、世界の水資源はどうなっていくのでしょう。
地球温暖化によりますます水不足はひどくなるでしょう。
今人口増加により水の供給が破綻すると予測される国も多くあります。
またアフリカ諸国、エジプトなどのいくつかの国で一つの水源を使ってる土地では国の衝突が起こるのでは、といわれています。
2025年には世界人口の3分の2が水不足に陥るという報告もされています。
それでも日本はまだまだすぐには問題ないんでしょうと思っている他人事のあなた。
こうした水不足をおこしている原因は日本にもあるのです。
輸入品に頼っている日本はその生産のために使われた水を消費したものと考えられます。
これを仮想水というのですが、日本への輸入品のための仮想水は日本で使われる水の量とほとんど同じ量消費しているのだそうです。
何気ない生活のためにも世界の水不足問題を深刻なものにしているのです。
そしてこのまま水不足が加速していくにつれ海外から日本への輸入にも影響が出てくるともいわれています。

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